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2026.02.12

技術実証から商用導入へ、
地域に溶け込む自動配送ロボット「LOMBY」の挑戦

(画像提供:LOMBY株式会社)

東京都八王子市、南大沢。多摩ニュータウンの緑豊かな街並みの中を、セブン-イレブンのロゴをまとった箱型のロボットが静かに走っている。

スタートアップのLOMBYが開発した自動配送ロボット「LOMBY」は、東京都の支援事業「Tokyo 5G Boosters Project」を経て、セブン-イレブンの商品を実際に家庭へ届ける商用サービスへと進化しつつある。

リモコンでの遠隔操作から始まったロボットは、いかにして自律走行で街を走るようになったのか。その背景には、開発プロモーター「ReGACY Innovation Group」による実証フィールドの確保と、地域との丁寧な関係構築があった。

スマホで注文、玄関先へ。ロボット配送のある暮らし

南大沢エリアでのロボット配送は、驚くほどシンプルだ。

利用者は、セブン-イレブンの商品注文アプリ「7NOW(セブンナウ)」で注文し、「ロボットを希望しますか?」のチェックボックスを選ぶだけ。特別な操作は必要ない。

注文が入ると、まずセブン-イレブンのシステムで在庫確認とピッキングが行われる。その後、配送可能なロボットがいるかどうかの問い合わせがLOMBY側に届く。ロボットは自ら「行けます」と応答し、タスクがマッチすると、店頭のインジケーターに注文番号が表示される。店舗スタッフはそれを見て該当の機体に商品を積み込み、ロボットは自動で配送ルートを生成して出発する。

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「現在は『南大沢駅前店』と『南大沢店』の2店舗で、計4台のLOMBYが稼働しています。朝9時半から夜8時まで、土日も関係なく毎日走っています」と、LOMBYの内山智晴代表は説明する。

配送エリアは店舗から約2キロ圏内。戸建ての場合は玄関先、マンションや団地の場合は入口に設定された受け取りポイントまで届けてくれる。ロボットが到着すると注文者のスマホに通知が届き、アプリ上のQRコードを機体のカメラにかざすとロックが解除される仕組みだ。QRコードは毎回生成されるため、注文者本人しか開けられない。

自宅だけでなく、公園など屋外のスポットを受け取り場所に指定することもできる。天気のいい日に公園で過ごしながら、飲み物やアイスクリームを注文する──そんな使い方も可能だ。

内山氏によれば、このエリアではセブン-イレブンの注文のうち2〜3割程度がロボット配送になることもあるという(正確な比率は非公表)。利用者は、20代後半から60歳程度が中心。高齢者の利用も想定しているが、現状ではスマホでの注文が前提である点がハードルになっており、利用拡大に向けて対応を進めていく予定だ。

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